割と小さなきっかけで 逃した虚ろな感傷は
灰色の空、浮き上がって 目を逸らす僕を苦しめた
一度角を曲がったら、塀の向こうは 見えやしなくて
三叉路の中立ち止まって クラクションは止まない!

チックタックと針は進んで、戸惑って純情
ポッポポッポと鳩が喚いて、血迷って群青

箱庭を覗いて僕はほくそ笑んで、何の覚悟もないままあたりを不甲斐なく見渡した。
憂慮する不安、熟慮する無情
影の彼方に未来を見据えたのは、網羅された昨日の手際の悪い自分さ!
路地から路地へと続く縁石の無い道を、隙間の無い気持ちで歩く。
焦って気負って泣き叫んだって未来にはほんのこれっぽっちの感情さえも残んないんだ

なァとつぶやいて日々を渡る。
なァとつぶやいて日々を渡る。
なァとつぶやいて日々を渡る。

気持ちは回って、空を切っていく!

チックタックと針は進んで、戸惑って純情
ポッポポッポと鳩が喚いて、血迷って群青
四つ六つの子らは、結んで開いた手のひらに
もっともっとと横に並んだ傷を打ち込んだ!


たとえば、僕が空に君を見たとき
目隠しをして、過去を蹴り飛ばしたら、楽になるんだろう?
世慣れた嘘も、塞いだ耳も、おびき寄せられた屈辱も

「鬼さんこちら、手の鳴るほうへ」と!

帰れない道に迷い込んで、一人ぼっちの情けない夜に
昔話に花を咲かせよう

たとえば、僕が空に君を見たとき
目隠しをして、過去を蹴り飛ばしたら、楽になるんだろう?
世慣れた嘘も、塞いだ耳も、おびき寄せられた屈辱も

「鬼さんこちら、手の鳴るほうへ」と
すべて分かってうつむいた時の気持ちからしたら、今のことなんて
鼠の尻尾みたいなもんなんだよ、後遺症だなんていうなよ!
皆そうじゃないか、紫色の胸のさざめきに揺れるじゃないか
進むしかない
「手の鳴るほうへ」